南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐり、衆議院・安全保障委員会は１日、特別防衛監察の担当者を呼び、稲田前防衛相の関与についてただしたが、担当者は「答えられない」と繰り返した。

　安全保障委員会の理事懇談会は、特別防衛監察の担当者を呼び非公開で行われた。この中で民進党は、陸上自衛隊に日報が保管されていた事実が稲田前防衛相に報告されたのかについて、防衛監察の聞き取り調査に対する稲田氏の発言内容などをただした。しかし、防衛監察の担当者は「監察内容を個別に説明することはできない」などと述べるにとどまった。

　民進党は「稲田氏に話を聞かないと事実が明らかにならない」として、来週予定されている国会の閉会中審査に改めて稲田前防衛相の出席を求めていく方針。