プーチン大統領“米露関係の悪化は望まず”
ロシアのプーチン大統領は30日、アメリカ議会がロシアへの制裁を強める法案を可決し、ロシアが対抗措置を取ったことをめぐり、これ以上の関係悪化は望まない姿勢を示した。
アメリカ議会がロシアへの制裁強化を決めたことを受け、ロシア外務省は国内にいるアメリカの外交官らの削減を求めている。
このことについてプーチン大統領は、国営メディアのインタビューで「根拠なく関係を悪化させる措置を取ったから」だと説明した。ロシア側は1000人以上いるアメリカの外交官らを半分以下の455人に減らすことを求めていて、プーチン大統領もこれを追認した形。
一方で、さらなる対抗措置を取ることについてプーチン大統領は「現時点では反対」との認識を示し、これ以上の関係悪化は望まない姿勢もみせた。
プーチン大統領としては、トランプ大統領がロシア疑惑で苦境にたっているところへ揺さぶりをかけて関係改善を引き出したい考え。