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稲田氏の離任式「風通しのよい組織文化を」

2017年7月31日 15:48
稲田氏の離任式「風通しのよい組織文化を」

 南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐって大臣を辞任した稲田前防衛相は防衛省で離任式を行い、職員を前に挨拶した。

 稲田氏は防衛省の職員を前に「風通しのよい組織文化を作ってほしい」とした上で、一致団結を呼びかけた。

 稲田氏「南スーダンPKOの日報の問題は、結果として国内外のそれぞれの現場で日々任務にあたる隊員の士気を低下させかねない点で極めて重大かつ深刻なものでした。風通しのよい組織文化を醸成し、いっそうの連携強化を図り、防衛省自衛隊が一致団結していかなる困難な状況にも対応できるようにしてもらいたい、心からそう願っております」

 また稲田氏は、防衛省を後にする際に「皆さんは私の誇りです。これからも日本の安全保障のために一緒にがんばりましょう」と述べた。

 一方、日報問題に絡み来週予定されている国会の閉会中審査をめぐり自民党は、稲田氏について「辞任という一番重い責任の取り方をした」として出席させない方針を民進党に伝えた。民進党は強く反発している。

 民進党・山井国対委員長「国民に対する疑惑隠し、稲田隠し以外の何ものでもないと思っています」

 民進党は自民党に安倍首相の意向を確認するよう求めるなど引き続き稲田氏の出席を求めていく方針。