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「パナマ文書」で疑い パキスタン首相辞任

2017年7月29日 8:42

 「パナマ文書」によって家族が租税回避地を利用した疑いが出るなどし批判を受けていたパキスタンのシャリフ首相に対して、最高裁判所は28日、議員資格を剥奪すべきとの判断を示した。これを受けてシャリフ首相は辞任した。

 パキスタンのシャリフ首相をめぐっては昨年、流出した「パナマ文書」によって子どもらが租税回避地を利用して資金洗浄を行っていたなどの疑いが明るみに出て、野党などが最高裁判所に対して議員資格を剥奪する訴えを起こしていた。

 この訴えに対し最高裁判所は28日、「不誠実で議会のメンバ一としてふさわしくない」などとしてシャリフ首相の議員資格を剥奪する判断を下した。これを受けてシャリフ首相は首相を辞任した。また、最高裁はシャリフ氏の汚職疑惑についても当局に捜査するよう命じた。

 今後、与党から新たな首相が選出される見込みだが政治的な混乱も懸念される。