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米CIA 北朝鮮に対し「秘密工作」も検討

2017年7月28日 13:09

 北朝鮮の新たな弾道ミサイル発射の可能性が指摘され、警戒が続いている。こうしたなか、アメリカのCIA(=中央情報局)の長官が、北朝鮮に対して「秘密工作」も含めた検討を進めていると明らかにした。

 CIAのポンペオ長官は、ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」のインタビューで、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮について「過去の政権は平静を装ってきたが、その時期は過ぎた。そのことについては大統領も同意するだろう」と述べ、強い危機感を示した。

 その上で「大統領が『外交はもう機能しない』と伝えてきた時にすぐ提示できるよう、様々な選択肢を準備している」と強調し、「秘密工作にせよ、国防総省を支援するにせよ、検討を進めている」と明らかにした。

 一方、北朝鮮の国営メディアは金正恩委員長が27日、朝鮮戦争で戦死した兵士の墓を訪れたと伝えた。27日はミサイル発射が有力視され、金委員長も立ち会う可能性が指摘されていたが、別の場所にいたことになる。

 韓国国防省は28日も、「差し迫った兆候はないが、注視している」としている。