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職場ではOK?「くるぶし男子」増加中

2017年7月28日 18:43
職場ではOK?「くるぶし男子」増加中

 丈の短いズボンをはき、くるぶしを出すファッションが今年、男性に人気だ。短めの丈のズボンで、くるぶしを出す通称「くるぶし男子」は「あり」か「なし」か、ネットでは「涼しそう!」「営業で来たら追い返すな」「仕事中は隠しててほしい」などと賛否が分かれている。

 職場での「くるぶし男子」は「あり」か「なし」か、会社の実情を取材した。

 28日朝、東京・港区の伊藤忠商事へ出勤する人の中に「くるぶし男子」が。

 伊藤忠商事では、毎週金曜日を「脱スーツ・デー」とし、カジュアルな服装が許されている。

 伊藤忠商事人事・総務部の西川大輔室長「ある程度、清潔感があるですとか、品がちゃんとあるだとかというポイントは外さずに、ただ少しカジュアルダウンをして、よりリラックスした格好も認めますよということで、ドレスマナーも制定しています」

 職場での「くるぶし男子」について街の人の反応を聞いた。

 70代女性「とてもいいと思う、私は。年配の人がやったら、あまりかっこよくないかなと思いますけどね、若い人ならいいんじゃない」

 別の70代女性「夏スタイルでいいんじゃないですか」

 サービス業の男性(31)「僕はありだと思います。ファッションだから特に失礼にもあたらないし、いいんじゃないかなと」

 こんな意見も出た。

 販売業の女性(23)「ちょっとラフすぎるのかなとは思います」

 サービス業の男性(31)「(取引先に)『なんだお前、その格好』と言われた社員もいますので、それは自重すべき」

 接客業務のある企業などでは、男性の「くるぶし出し」スタイルは認められないところもある。都市銀行3行ではクールビズ期間中でも客への配慮などから、くるぶしを出す服装はふさわしくないとしている。

 クールビズで浸透しているスタイルについて百貨店の西武・そごうが調査したところ、ノーネクタイと答えた人は83%に上った。一方、丈が短めのパンツが浸透していると答えた人は、4.6%にとどまった。

 職場でのマナーとしてはどうなのか。専門家は「時と場合に応じた服装選びが求められる」と指摘する。

 日本サービスマナー協会講師・大川ユカ子さん「ちょっと年齢層の高い相手の方や、あとはお客様ですとか、職種によってそれをだらしないと受け取られることもありますし、まだくるぶしが見える服装というのは、基本的にはNGだと思います。安心して任せられないんじゃないかとか、そういった不安感を持たれてしまうようでは、やはりもったいないのではないでしょうか」