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「核のゴミ」処分場適地 全国地図を初公表

2017年7月28日 17:09
「核のゴミ」処分場適地 全国地図を初公表

 原発から出る廃棄物、いわゆる「核のゴミ」は、長期間、非常に強い放射線を出すため、数万年にわたり地下深くに閉じ込める最終処分場が必要。その候補地をめぐり政府は、科学的観点から建設に適した地域を示した全国地図を初めて公表した。

 28日に公表された「科学的特性マップ」では、活断層や火山、鉱物資源などの情報をもとに、処分場の建設に適していると考えられる地域などが4色に塗り分けられている。

 それによると、建設に最も適しているとされた地域は、全国の沿岸部などを中心に日本の面積の約3割にのぼり、900以上の自治体が含まれている。

 原発から出る「核のゴミ」は、地下300メートルより深い岩盤に閉じ込める「地層処分」という方法で、数万年以上、地上から隔離する方針が決められている。

 政府は今後、建設に最も適しているとされる地域を中心に住民説明会を開催し、候補地の選定につなげたい考え。