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岸田外相、防衛相を兼務「職責の重み感じ」

2017年7月28日 23:50
岸田外相、防衛相を兼務「職責の重み感じ」

 南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題をめぐる特別防衛監察の結果が公表され、稲田防衛相は、実際には保管されていた日報が廃棄されたとして公表されなかったことなどの責任をとって辞任した。

 稲田前防衛相「(一連の日報問題は)国民のみなさまに防衛省・自衛隊の情報公開に対する姿勢に疑念を抱かせ、(自衛)隊員の士気を低下させかねないという点で極めて重大かつ深刻なものであると考えております。私は防衛省・自衛隊を指揮監督する防衛大臣として、その責任を痛感しており、防衛大臣としての職を辞することといたしました」

 監察結果では、最大の焦点となっていた日報保管の事実が稲田防衛相に報告されていたかどうかについては曖昧な表現にとどまったものの、稲田防衛相は一連の責任をとって辞任した。

 後任の防衛相は、来月3日の内閣改造までは岸田外相が兼務する。

 岸田外相「防衛大臣・外務大臣、2つの職責の重みを感じながら、政府の一員として努力を続けていきたい」

 岸田外相は、また、北朝鮮によるミサイル発射への警戒が強まる中、兼務することについて、「政府一体となって緊張感を持って対応したい」と強調した。

 一方、特別防衛監察の結果が公表されたことを受けて、自民・民進両党は内閣改造後の来月6日の週に国会の閉会中審査を行う方針で一致した。審議には内閣改造で就任する新たな防衛相が出席するほか、稲田前防衛相の出席も調整するという。