２７日は、朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた日で、北朝鮮では戦争に勝利した日とされている。記念日に合わせた弾道ミサイル発射の可能性が指摘されている。

　朝鮮戦争の休戦協定が結ばれた２７日は、北朝鮮ではアメリカなどと戦い、祖国解放戦争に勝利した日とされ、平壌では２６日、記念日を前に勝利を祝う中央報告大会が開催された。

　アメリカのＣＮＮテレビは２４日、国防当局者の話として、北朝鮮西部で弾道ミサイル発射実験の機材を運ぶ車両が確認されたと伝え、北朝鮮が２７日の記念日に合わせ、弾道ミサイルを発射する可能性を指摘している。

　金正恩委員長は今月４日のＩＣＢＭ（＝大陸間弾道ミサイル）の発射実験の際、「今後もアメリカにプレゼントを贈る」と述べ、ミサイルの発射を続けることを示唆していた。

　こうした動きを受けて、日本政府は発射に関わる情報については「コメントは控える」とした上で、「高度の警戒監視態勢を維持する」としている。

　また、中国外務省は２６日、「国連安保理決議に違反するいかなる行為にも反対する」とした上で、「関係各国は朝鮮半島の緊張を緩和させる建設的な努力をするべきだ」と述べ、北朝鮮に自制を促している。