名字×動物=スタンプで動物保護貢献って?
ネットで話題の言葉を取り上げ、そのウラ側を探っていく「ホットワード」。今回のテーマは「WITH STAMP」。
「WITH STAMP」は、自然環境保護団体のWWFジャパンが、取り組んでいるキャンペーンです。名字と野生動物が一緒になったスタンプを作ることができることから、「おもしろい」などと、ネットで話題になっています。
スタンプはネット上で作ることができます。「WITH STAMP」のホームページで名字を入力します。すると、名前の一部が野生動物のシルエットになったスタンプが完成します。対応している名字は2万2000種類ほどあり、一般的な名字であれば、スタンプを作ることができます。
スタンプに使われている動物は「レッドリスト」と呼ばれる絶滅危惧種です。ホームページ上で作成したスタンプを基にハンコを作成すると、購入代金の一部がWWFに寄付されるため、絶滅危惧種の野生動物の保護につながるということです。
WWFによると、「WITH STAMP」キャンペーンは、絶滅の危機にある動物のことをもっと知ってほしいという思いから始まりました。そのため、「WITH STAMP」のホームページでは、名字のシルエットになった動物についても学べます。
日本の個人による寄付金の額は、アメリカの35分の1以下で、寄付をする文化が根付いていないのが現状です。
WWFジャパンの河村さんと山本さんによると、これまでも絶滅危惧種について知ってもらう取り組みをしてきましたが、「日本人により身近なものを」と考えた結果、日本の文化「ハンコ」に着目し、ハンコの購入代金の一部を寄付にすることを考えたそうです。
河村さんと山本さんは「まずは自分の名前に入っている動物のことを知ってもらい、興味と愛着を持ってもらえたら」とも話していました。