南スーダンに派遣されていた自衛隊の日報問題で、日報が非公表とされた経緯などについて調査してきた特別防衛監察の結果が２８日に公表されることがわかった。陸上自衛隊トップの岡部陸上幕僚長は責任をとり辞任する見通し。

　２８日に公表される特別監察では、防衛省の幹部が保管されていた日報を公表しないことを決めた詳細な経緯が盛り込まれる。これを受けて、黒江事務次官と岡部陸上幕僚長は懲戒処分となり、岡部陸上幕僚長は辞任する見通し。

　黒江次官については、首相周辺などに「黒江次官以外に組織を統率できる人間は考えられない」などと留任すべきとの声もあるが、防衛省内では「陸上幕僚長と共に辞任するしかない」との声が強まっている。

　また、特別監察では稲田防衛相が陸上自衛隊に日報が存在していた事実について事前に報告を受け、非公表の決定に関与していたのかどうかが大きな焦点となる。