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新国立建設で“過労自殺”労働実態を調査へ

2017年7月25日 15:58
新国立建設で“過労自殺”労働実態を調査へ

 新国立競技場の建設に携わる男性が、過労の末、自殺したことをうけ、塩崎厚生労働相は、現場の労働時間の実態を調査する考えを示した。

 この問題は、東京オリンピック・パラリンピックの会場となる新国立競技場の建設に携わっていた入社1年目の23歳の男性が、200時間を超える残業で過労の末に自殺したとして、遺族が労災申請したもの。

 塩崎厚生労働相は25日の会見で、約800社が関わる建設現場の労働実態を調べると述べた。

 塩崎厚生労働相「元請け下請け企業すべてについて労働時間の実態を調査の上で問題が認められた場合には是正に向けて厳しく指導していきたい」

 その上で、「東京オリンピックの開会という期限が決まっている中で、過重労働が強いられているとすれば、会社側も手立てを考える必要がある」などと話した。