記録的な大雨となった秋田県では広い範囲に浸水被害が出ている。被害の全容はまだ分かっていないが、ＪＲの線路脇が崩れるなど、土砂崩れも相次いでいる。

　ＪＲは秋田駅と大曲駅の間で大きな被害があり、運行再開のめどは立たず国道も通行止めとなっている所が複数ある。

　２３日に氾濫した雄物川流域の大仙市協和では、浸水で住宅に大きな被害が出た。同地区では水はおおむね引いているが、人の顔の高さほどの水が押し寄せたとみられる。大仙市では今も８２１７世帯２万１６６１人に避難指示が出されている。

　今も孤立している集落があり全容をまだ把握できないほど浸水被害は広範囲に及んでいる。秋田県では大雨のおそれはなくなったが、土砂災害、河川の増水や氾濫に引き続き警戒が必要。