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スパイサー報道官が辞任 大統領と衝突か

2017年7月22日 8:37

 アメリカ・トランプ政権の顔を担ってきたホワイトハウスのスパイサー報道官が突如、辞任した。新しい広報部長の人事をめぐり、大統領と衝突したとみられる。

 スパイサー報道官はわずか半年で会見室を去ることを決めた。政権が今も混乱のまっただ中にいることを象徴する出来事といえる。

 スパイサー報道官は政権発足のときからスポークスマンを務めているが、このところ定例の記者会見を開かないことも多く、副報道官による代行も増えていた。また、トランプ大統領はスパイサー報道官のメディア対応に不満を募らせ、表だって不信感を示すこともあった。

 サンダース副報道官「トランプ大統領がスパイサー氏の辞任を発表した」

 スパイサー報道官はツイッターで「大統領のために仕事ができたことは名誉で光栄なことだった」と書き込んだ。しかし、ニューヨークタイムズ紙によると、21日、トランプ大統領は新しい広報部長に自分と親しいスカラムッチ氏を任命したが、スパイサー報道官は「その任命は重大な間違いだ」と猛反発し、辞任を申し出たという。