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福島第一3号機 圧力容器下に燃料デブリか

2017年7月22日 1:30
福島第一3号機 圧力容器下に燃料デブリか

 6年前に福島第一原発事故が起きてから、21日に初めて、溶け落ちて冷え固まった核燃料=燃料デブリとみられる物体が、3号機に投入された調査ロボットによって確認された。

 東京電力などが公開した写真には、つらら状に垂れ下がった物体などが写っている。別の写真には、茶色っぽい物体が何層にも折り重なった様子が捉えられている。

 潜水型の調査ロボットは、21日朝から調査を開始。大量にたまった汚染水の中を遠隔操作で進み、圧力容器の真下の部分に進入。この上は、圧力容器の底から規則的に並んでぶらさがった制御棒駆動機構がある場所。この場所を捉えた写真では、規則的なはずの構造が乱れ、オレンジ色の物体がこびりついている様子が確認できる。

 東京電力の会見「こちらの落下物、溶融物ですね、そのものとか、その周りは、燃料が一緒になって溶けた燃料デブリの可能性が高いと考えています」

 これが“燃料デブリ”だとすれば、原発事故後、初めて存在が捉えられたことになる。

 東電などは22日、燃料デブリが大量にたまっているとみられる格納容器の底まで、さらにロボットを潜行させる予定。