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“加計問題”集中審議の焦点 質問者は…

2017年7月21日 17:55
“加計問題”集中審議の焦点 質問者は…

 衆参両院で週明けに行われる加計学園の問題をめぐる集中審議について、与野党は参考人として和泉首相補佐官らを呼ぶことでは合意した一方で、加計学園の加計孝太郎理事長は呼ばれないこととなった。国会記者会館から青山和弘記者が伝える。

■“キーパーソン”を参考人招致

 獣医学部新設に向けた経緯を最もよく知る加計理事長の参考人招致が拒否されたことについて、民進党は「真相究明に後ろ向きだ」と批判している。

 民進党・山井国対委員長「『疑惑隠し』以外の何ものでもないと思います。(親友の)安倍総理が真相究明のために加計理事長に国会で発言してくれと一言言えば、この問題の真相はかなり明らかになると思います」

 一方、自民党は、前川・前文部科学事務次官が「問題のキーパーソン」と指摘する和泉首相補佐官の参考人招致は認めた。加計学園の獣医学部新設に向けて、安倍首相からの働きかけはなかったと説明するものとみられる。

■集中審議の焦点は

 集中審議の焦点は、安倍首相がどこまで国民が納得する説明ができるのか。

 自民党は衆議院で、論客でかつ物腰の柔らかな小野寺元防衛相を質問者に立てて、未来を見据えた獣医師の必要性や政治と官僚の向き合い方など広い視野からの議論を展開したい考え。

 一方、民進党は参議院で蓮舫代表が質問に立つ。最初から加計学園ありきで検討が進み「行政がゆがめられた」として、その経緯をただす考えで、蓮舫代表の力量も問われる。

 与野党ともに正念場の集中審議となる。