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稲田防衛相 虚偽答弁の可能性が浮上

2017年7月21日 1:45
稲田防衛相 虚偽答弁の可能性が浮上

 南スーダンに派遣されていた自衛隊部隊の日報をめぐる問題。日報を廃棄したと説明した陸上自衛隊でも実際には日報が保管されていたことについて、防衛省関係者が今年2月に稲田防衛相にも報告したと話していることが明らかになった。

 防衛省幹部によると、今年2月15日に、黒江事務次官ら防衛省の幹部が集まり、陸上自衛隊でも日報を保管していた事実が報告され、公表しない方針を確認したという。

 また、複数の防衛省関係者が同じ日に稲田防衛相に対しても、報告したと話していることが新たに分かった。

 稲田防衛相は、その後も国会で「報告を受けたことはない」と答弁していて、答弁が虚偽だった可能性が出てきている。

 これに対して稲田防衛相は19日に記者団に対して、「報告を受けた認識はない」としている。

 また、政府は、日報問題をめぐる防衛監察本部による調査についても、近日中に公表して問題に区切りをつけたい考え。

 稲田防衛相「(調査結果の公表は)今、鋭意、なるべく早くということで、作業は続けているところです」

 一方、野党側は「大臣自ら組織的隠蔽(いんぺい)を主導していた可能性がある」として、来週行われる集中審議でも追及していく方針。