ドイツの自動車大手・ダイムラーは１８日、ヨーロッパで、ディーゼルエンジンを搭載する車３００万台以上を対象に、リコールを行う計画を発表した。

　ダイムラー社をめぐっては、地元メディアが先週、ディーゼルエンジン搭載車およそ１００万台で排ガスの不正操作が行われ、当局が捜査していると伝えていた。

　発表によると、今回リコールの対象となるのはヨーロッパで３００万台を超え、対応するための費用として２億２０００万ユーロ＝２９０億円近くを見込んでいる。

　ダイムラーのトップは、「ディーゼルエンジンをめぐる議論は顧客の不安を招いている」と決断に至った背景を説明した。

　同様の排ガス不正をめぐっては、フォルクスワーゲン社が一昨年ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）内で８５０万台規模のリコールを発表している。