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劉氏を火葬…海に散骨 中国政府の意向か

2017年7月16日 2:19

 服役中にノーベル平和賞を受賞し、肝臓ガンの治療のための仮釈放中に死去した中国の民主活動家・劉暁波氏が15日に火葬され、海に散骨されたことがわかった。

 劉氏の兄・劉暁光さんと劉氏が入院していた病院がある瀋陽市が15日午後に会見を行い、劉氏が火葬され、中国東北部の大連沖で散骨されたことを明らかにした。散骨は、家族の希望に基づいて行われたという。

 ただ、中国政府は、民主化運動のリーダーであった劉氏の墓がシンボル化することを警戒していて、今回の散骨にはこうした事態を防ぎたい中国政府の意向が反映された可能性がある。

 一方、当局の監視下に置かれている妻・劉霞さんについて、欧米諸国は出国などを認めるよう求めているが、15日の会見では、出国を認めるかどうか言及を避けた。