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親族ら出席 劉暁波氏の葬儀が行われる

2017年7月15日 17:51

 服役中にノーベル平和賞を受賞し、肝臓ガン治療のための仮釈放中に死去した中国の民主活動家・劉暁波氏の葬儀が15日朝に行われ、火葬されたことが分かった。

 これは、劉氏が入院していた病院がある遼寧省瀋陽市が会見で明らかにしたもので、葬儀は15日早朝、妻の劉霞さんら近親者のみが参列する中で営まれた。

 瀋陽市当局者「妻の劉霞さんはひつぎの前に立ち、しばらく見つめた後、劉氏に対してつぶやきながら、最後の別れをしていました」

 劉氏の遺体は葬儀後に火葬され、妻の劉霞さんは遺灰が入った骨つぼを渡されると、しっかりと抱きしめるようにかかえていたという。瀋陽市は、葬儀などは劉氏の家族の希望に基づいて行われたと説明している。

 会見は急きょ行われたものだが、劉氏死去を受けて欧米諸国からの批判が高まっていて、適切な対応をとっているとアピールする狙いがあるものとみられる。

 一方、瀋陽の司法当局は劉氏の治療中の映像を公開した。これまで病院内での映像はたびたびインターネット上に流出していたが、公式に映像が公開されるのは初めて。