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劉暁波氏死去 ノーベル委員会が中国を非難

2017年7月14日 6:51

 服役中にノーベル平和賞を受賞し、肝臓ガンの治療のため仮釈放され治療を受けていた中国の民主活動家・劉暁波氏(61)の死去を受けて、ノーベル委員会は中国を厳しく非難した。

 ノーベル平和賞を選考するノルウェーのノーベル委員会・レイスアンデルセン委員長は13日、「劉氏は何の罪も犯しておらず、自らの権利を行使しただけだ」「重篤な状態になる前に適切な医療を受けられる施設に移されなかった」「早すぎる死の重い責任は、中国政府にある」などと中国を厳しく非難する声明を出している。

 また、アメリカのティラーソン国務長官も声明で、「劉氏は母国と人権を向上させるため、また、正義と自由を追求するために人生をささげた」として哀悼の意を表明した。さらに「闘争を通じてノーベル賞に値する人類の精神を体現した」とたたえた。

 一方、軟禁状態に置かれている劉氏の妻については「国外への出国を認めるよう中国政府に求める」としている。