沖縄のアメリカ軍普天間基地の「辺野古」移設に向けた埋め立て工事の差し止めを求め、沖縄県議会は１４日、県として国を訴える決議を行った。沖縄県は月内にも提訴する方針。

　沖縄県議会は１４日の本会議で、名護市辺野古の海の埋め立て工事差し止めを求め、県が国を訴えることを認める議案を、賛成多数で可決した。

　国は今年４月、埋め立てに向けた護岸工事に着手したが、決議を受けて沖縄県は月内にも訴訟を起こし、くい打ちや埋め立てのためには改めて県知事の許可を得る必要があると主張する考え。

　以前の辺野古の埋め立て承認取り消しをめぐる裁判では、去年１２月に最高裁で沖縄県の敗訴が確定したが、国との法廷闘争が再び始まることになる。