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加計学園問題 首相出席の審議には応じず

2017年7月13日 17:52
加計学園問題 首相出席の審議には応じず

 加計学園の獣医学部開設を巡り自民党は13日午後、民進党に対して安倍首相が出席する集中審議は「必要性を感じない」として応じない方針を伝えた。

 自民党のゼロ回答に対して民進党の山井国対委員長は「国民をばかにしている」と怒りをあらわにしている。

 山井国対委員長「あまりにも国民をばかにしているのではないか。国民への丁寧な説明責任というは全く口だけで、安倍総理はやってることと言ってることが真逆じゃないですか、これでは」

 自民党の竹下国対委員長は民進党に対して「集中審議の必要性を感じない」とした上で、「菅官房長官と話したが安倍首相とは話していない」と伝えたという。

 自民党や公明党内からは、内閣支持率が急落する中で「自ら説明する姿勢を見せないと駄目だ」という声は出ていた。

 公明党・山口代表「しっかりと説明責任を果たし、国民の信頼を回復しなければなりません」

 また、安倍首相も周辺には「逃げたと言われ続けるのは嫌だ」などと集中審議を容認する姿勢も示していた。しかし、官邸内などには「前川前文部科学事務次官を呼んだ閉会中審査でも議論が堂々巡りになっている」「何を答弁しても疑惑が深まったと言われるだけだ」などと後ろ向きな声が根強く、集中審議を受け入れない判断に至ったものとみられる。

 先月の通常国会閉幕に当たって安倍首相は「冷静に丁寧に説明する努力を積み重ねていく。その決意を新たにした」と語っていた。現在の集中審議を拒否する姿勢にその決意は感じられない。