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朝倉市の川 6時間半で水量100倍超に

2017年7月12日 4:17
朝倉市の川 6時間半で水量100倍超に

 大きな被害が出た福岡県朝倉市では、氾濫した川を流れる水の量が、降り始めから6時間半で100倍以上に急増していたことが気象庁への取材でわかった。

 今回の大雨で、朝倉市では筑後川の支流の中小河川が氾濫し、大きな被害が出た。気象庁によると、こうした中小河川の1つで朝倉市を流れる赤谷川では、流れる水の量が大雨特別警報の発表から40分後の午後6時半頃にピークに達し、降り始めの今月5日の正午頃と比べて、100倍以上に急増していたことがわかった。

 また、同じ朝倉市を流れる桂川や北川でも同じような現象がみられ、3つの河川ではいずれも、50年に一度の洪水が起きる基準を大幅に上回っていた。

 静岡大学の牛山素行教授は、今回の災害は中小河川が氾濫し、山あいの集落を濁流がのみ込む「山地河川洪水」が起きたと説明している。

 牛山素行教授「山地河川の洪水ですと、平野部の洪水よりは破壊力が大きいので、津波のように水によって大きく家とか建物だとか、色んな構造物・車もそうですけど大きく壊される流される」

 また、牛山教授は、山地での中小河川の災害は、全国で起こりうるとして、対策を進める必要があると指摘した。