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前川氏「獣医学部の新設は加計学園ありき」

2017年7月11日 1:30
前川氏「獣医学部の新設は加計学園ありき」

 国会では10日、加計学園の問題をめぐる閉会中審査が行われた。参考人として出席した前川・前文部科学事務次官は、獣医学部の新設は加計学園ありきで進められたとの認識を示した。

 共産党・宮本議員「この問題で、文部科学省の行政がゆがめられたというのは、どういうことなのか」

 前川氏「初めから加計学園に決まっている。加計学園に決まるようにプロセスを進めてきたというふうに見えるわけです。文部科学省は、この(獣医学部新設の)4条件を満たしていないと主張していたわけですが、それに対して有効な反論がないまま決定されていると。この点についても非常に不公平であり、また、国民の目からよく見えないところで決定が行われている、不明朗さがあるというふうに思っております」

 これに対して、国家戦略特区ワーキンググループの民間委員は「加計学園ありきという指摘がまったくの虚構であることは、議事録を見てもらえばすぐに分かる」と反論した。

 また、前川氏は獣医学部の開設に向けて萩生田官房副長官や和泉首相補佐官など「首相官邸の動きがあった」と述べた。

 一方、獣医学部が開設される愛媛県の加戸前知事は「私が10年前に、愛媛県民の夢と希望を託してチャレンジした。強烈な岩盤規制に国家戦略特区が穴を開けていただいた」と獣医学部新設の正当性を訴えた。