経団連の榊原会長は、安倍首相が８月初旬に行うと表明した内閣改造について、政権の信頼回復のためにも、経済回復に最優先で取り組む内閣をつくることを求めた。

　経団連の榊原会長は、東京都議会議員選挙での自民党の惨敗や、このところの世論調査で安倍内閣の支持率が低下していることについて、経済界としても深刻に受け止める必要があるとの考えを示した。その上で、安倍首相が８月初旬に行うと表明した内閣改造について、国民の信頼を回復するためにも経済に最優先で取り組む組閣を求めた。

　「経済最優先、経済再生、デフレ脱却という安倍政権発足以来の初心を、きっちりと貫徹できるような強力な内閣をつくっていただきたい。それが国民からの安倍政権に対する信頼回復に最もつながる」－榊原会長はこのように述べた上で、安倍首相が意欲を見せている憲法改正論議について、経済政策を順調に進めてこそ国民の理解が得られる環境がつくれるとクギを刺した。