大分県日田市では、今後も２週間程度、一部地域で避難指示が続く見通しとなっている。

　日田市内の山間部では、土砂崩れなどが相次いだ影響で、５つの地区が「孤立地域」となっている。孤立地域には５００人以上が残っていて、救助活動が続いている。

　８日は、大規模な土砂崩れが起きている日田市内の現場を、国の専門チームが調査に訪れた。土砂崩れは高さ３００メートル、幅２００メートルにわたっていて、今後、さらに斜面が崩落する危険性があるという。このため日田市では、２週間ほどは避難指示が解除できないとしている。

　大分県では今回の記録的な豪雨により、日田市の矢野英俊さん（７９）と妻の知子さん（７０）、そして、山本岳人さん（４３）の計３人が亡くなっている。

　一方、大きな被害が出る中、８日からボランティアの受け付けが始まるなど、支援の輪も次第に広がっている。