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米露首脳が初会談“関係改善を模索”で一致

2017年7月8日 9:33

 アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が初めての首脳会談に臨み、2時間以上に及んだ会談で、史上最低とも言われる両国関係の改善を模索することで一致した。

 トランプ大統領「米露にとって前向きなことが多く起きることを期待する」

 プーチン大統領「あなたの言う通り、良い結果を期待している」

 両首脳はG20サミットが行われているドイツのハンブルクで会談し、予定を大幅に上回る2時間15分にわたり、意見を交わした。中でもシリア内戦について多くの時間を割き、南西部の地域でそれぞれが後ろ盾となる政権側と反体制派を9日から停戦させることで合意した。

 また、北朝鮮への対応では、トランプ大統領がプーチン大統領に対し、「もっと行動してほしい」と求めたのに対して、プーチン大統領は「非核化はロシアも望んでいるが、アメリカとは対応が異なる」との考えを示し、立場の違いを確認するにとどまった。

 また、去年のアメリカ大統領選挙の際、ロシアがサイバー攻撃で介入したとされる問題については、トランプ大統領から話を持ち出したものの、プーチン大統領は関与を否定し、両首脳はこの問題を棚上げすることとした。

 会談後に会見したアメリカのティラーソン国務長官は「両首脳は会談が始まってすぐに意気投合して、関係を前に進めるための方法を見つけるべきとの認識で一致した」と述べた。