×

トランプ大統領とプーチン大統領、初の会談

2017年7月8日 0:20

 ドイツで開かれているG20サミットに合わせてアメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が初めて会談した。「史上最低レベル」とも言われる両国の関係だが、会談の様子はどうだったのか。現地から井上幸昌記者が伝える。

     ◇

 関係改善に意欲を見せるトランプ大統領が会談をリードする形でスタートした。

 米トランプ大統領「米露にとって前向きなことが多く起きることを期待する」

 露プーチン大統領「あなたの言うとおり、良い結果を期待している」

 トランプ大統領が手を差し出し、両首脳は2度、固く握手を交わした。ただ、会談では、シリア内戦や北朝鮮への対応などを協議したとみられるが、両国の利害は対立しており、大きな進展は望めない状況。

 また、アメリカ国内の関心は、ロシアが去年の大統領選に介入したとされる問題で、トランプ大統領がきちんとクギを刺したかどうか。ロシア疑惑の影響で関係改善は簡単ではない。

 一方、G20では、安倍首相が、北朝鮮の弾道ミサイルへの対応について、最初の会議で提起した。「国際社会として北朝鮮に圧力を強化すべき」と訴えたのだが、中国・ロシアは制裁の強化に慎重だ。G20として力強いメッセージを出せるかが焦点となっている。