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日韓で初の首脳会談 焦点“慰安婦問題”は

2017年7月7日 18:16

 ドイツのハンブルクで日本時間の7日午後、G20首脳会議が開幕した。これに先だって安倍首相は、韓国の文在寅大統領と2国間では初めてとなる会談に臨んだ。

 会談では、文大統領が慰安婦問題をめぐる日韓合意についてどのような姿勢を見せるかが焦点となった。

 会談では、安倍首相から日韓関係を前に進めるために合意の重要性を改めて訴えたとみられる。一方、就任前は再交渉を要求していた文大統領が、就任後は「日韓双方で知恵を集めて解決するべきだ」と態度を軟化させていて、会談でも韓国国内の厳しい世論を伝えた上で引き続き話し合う姿勢を強調したとみられる。

 北朝鮮の脅威が増す中、まずは日韓の連携強化を優先したとみられる。

 そして日本時間の7日午後に開幕したG20首脳会議だが、保護主義的な姿勢を見せるアメリカのトランプ大統領が初めての出席となる。G20がこれまで堅持してきた「あらゆる形態の保護主義に反対する」との姿勢を今回も打ち出せるかが焦点。

 また、会議で安倍首相は北朝鮮の脅威についても訴える方針。本来、主に国際経済を議論するG20であえて北朝鮮問題を持ち出すことで、中国など参加国に圧力強化を促す考え。