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“北ミサイル”安保理緊急会合で米露が対立

2017年7月6日 10:49

 北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて、国連の安全保障理事会は5日、アメリカ・ニューヨークで緊急会合を開いた。新たな制裁決議の採択を目指すアメリカにロシアが真っ向から反対した。

 安保理の緊急会合では、各国とも北朝鮮への強い非難を示すことでは一致した。日本と連携し圧力強化を目指すアメリカは、新たな制裁決議案を数日中に安保理に出すと明言した。

 アメリカ・ヘイリー大使「我々は、北朝鮮の軍事のための石油の流れを制限できる。空路や海路を制限することもできる」

 一方、ロシアは新たな制裁に真っ向から反対した。

 ロシア・サフロンコフ次席大使「ミサイルに関するデータは、中距離弾道ミサイルのものと一致する」

 また、中国も「対話が必要だ」と述べて制裁強化には後ろ向き。

 すると再びアメリカの大使が発言し、これまでの制裁決議では何も起きなかったと述べた上で、ロシアなどに対し「もし北朝鮮の友人であろうとするなら、拒否権を発動すればいい」と強い口調で迫った。しかし、この先、圧力強化につながる決議の採択は難しい情勢。