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発達した帯状の雲「線状降水帯」島根上空に

2017年7月5日 9:21
発達した帯状の雲「線状降水帯」島根上空に

 島根県でこれまでに経験のない大雨が降る恐れがあるとして、気象庁は大雨の特別警報を発表した。

 気象庁予報課・梶原靖司課長「これまでに経験したことがないような大雨となっています。重大な危険が差し迫った異常な事態です」

 気象庁によると、島根県では台風3号がもたらした湿った空気の影響で梅雨前線が活発化して、「線状降水帯」と呼ばれる発達した帯状の雲がかかり続け、浜田市金城では24時間で350ミリ近い雨量を観測するなど、記録的な大雨になっている。

 気象庁は5日午前6時前に、島根県西部の浜田市、益田市、邑南町、津和野町に大雨の特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけている。

 島根県西部と広島県北部には昼前にかけ発達した帯状の雲がかかり続ける見通しで、今後、広島県の北広島町や安芸太田町などでも特別警報が出される恐れがある。気象庁は、重大な危険が差し迫っているとして、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼びかけている。