大詰めを迎えている日本とＥＵ（＝ヨーロッパ連合）の自由貿易交渉は、２日間にわたる閣僚級の協議が終わったが、合意には至らなかった。

　日本とＥＵのＥＰＡ（＝経済連携協定）をめぐる協議で、最大の焦点は、ＥＵ産のチーズと日本車の関税の扱い。双方は関税の即時撤廃や引き下げを求めたが、お互いが国内生産者の反発を背景に譲らず、合意には至らなかった。

　岸田外相「有意義な進展がありました。しかしながら、双方が今後詰めなければならない重要な論点が残っています」

　関係者によると、交渉の９割はすでに合意しているということで、岸田外相は今週ベルギーを訪れ、詰めの交渉を行う予定。