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香港“独立動き許さず”習主席に反発、デモ

2017年7月1日 17:45

 香港で1日、中国への返還20年を記念する式典が開かれ、演説した習近平国家主席は独立の動きは「絶対に許さない」と強く警告した。市内では民主派らによるデモが始まっている。

 香港市内ではここ数日間でもっとも大規模なデモが始まった。香港に真の民主政治はないなどと現状を嘆き、中国を批判している。

 習近平国家主席は6月29日に香港に到着してから、高度な自治を認めた一国二制度を「堅持する」と強調するなど、配慮をにじませてきたが、1日の演説では独立を求める動きに対して、強い言葉で警告した。

 習近平国家主席「(安全や主権に対する)全ての破壊活動は越えてはいけない一線で、絶対に許さない」

 こうした習主席の言葉に対して、デモに参加した人は反発している。

 デモ参加者「習主席の演説は我々香港人には理解できない」「(習主席は)香港に自由をもたらすという約束を守ってほしい」「我々が培ってきた香港の文化や価値観を壊さないでほしい」

 習主席にとって、秋に重要な共産党大会を控える中、香港の安定は絶対条件。今回、当局は、デモ隊の動きを厳しく規制し、混乱を徹底して封じ込めた。1日のデモが始まったのも、習主席が香港を離れた後からで、中国の最高指導者がデモ隊の主張を直接目にする事はなかった。