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米韓首脳“対北協力”も米軍費用など温度差

2017年7月1日 7:02

 アメリカのトランプ大統領と韓国の文在寅大統領が初めての首脳会談を行い、北朝鮮問題に連携して対応することを確認した。

 最大の懸案である北朝鮮について、トランプ大統領は「忍耐の時期は終わった」と述べ、両首脳は問題解決に向けて、緊密に協力することで一致した。

 文大統領「我々は北朝鮮の核問題を、制裁と対話を活用し、根本的な解決を目指すという意思を共有した」

 北朝鮮への融和姿勢を示す文大統領は、北朝鮮が核開発を凍結すれば、対話をすることも可能だとの考えを示しているが、会談で、こうした考えについて具体的なやりとりがあったかは明らかにされていない。

 一方、トランプ大統領は、選挙戦のころから口にしていた「不満」を蒸し返した。

 トランプ大統領「在韓米軍の公平な費用負担に共に取り組んでいく。公平な負担というのは重要な要素だ」

 さらにトランプ大統領は対韓国の貿易赤字の解消についても強く求めた。同盟国といえども厳しい要求を辞さない姿勢が改めて示された形で、韓国にとっては苦い初顔合わせとなった。