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イラク、「イスラム国」象徴のモスクを制圧

2017年6月30日 6:52

 過激派組織「イスラム国」のイラク最大の拠点・モスルの奪還作戦で、イラク軍は29日、「イスラム国」支配の象徴だったモスクを制圧したと発表した。

 イラク軍は29日、モスル西部の旧市街にある、ヌーリ・モスクを制圧したと発表した。このモスクは「イスラム国」の指導者・バグダディ容疑者が一方的に国家樹立を宣言した所で、先週、爆破されていた。いわば「イスラム国」の支配の象徴が制圧された形で、イラク国営テレビは「“神話の国”が崩壊した」と大々的に伝えている。

 また、アバディ首相も29日、「きょうは『イスラム国』が終わった日だ」と述べて、ヌーリ・モスク制圧の意義を強調した。

 残る「イスラム国」の戦闘員は200人から250人だということで、イラク軍の司令官が「作戦は2、3日で終わる」と述べるなど、モスル陥落の日が近づいている。