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加藤九段が引退会見 藤井四段に「感心」

2017年6月30日 16:45
加藤九段が引退会見 藤井四段に「感心」

 現役を引退した将棋の加藤一二三九段が30日午後、会見を行い、14歳の藤井聡太四段について、「おやつの食べ方に感心した」などと印象に残ったエピソードを語った。

 加藤一二三九段「大変すっきりした気持ちです。これからも今まで通り、やる気を失わないで元気よく、これからの人生、歩んでいく気持ちですから、すっきりしています」「私とともに魂を燃やし、ともに歩んでくれた妻に対して、深い感謝の気持ちを改めてここに表明する次第ですね」

 現在77歳の加藤一二三九段は去年12月、藤井聡太四段のデビュー戦で対局し、公式戦では最も年の離れた対局として話題になった。そして、この対局から、藤井四段の29連勝が始まった。

 加藤一二三九段「(藤井四段について)私がチーズを食べるのを待って、彼がおやつを食べたことに好感を持って、先輩に対する気遣いができているなと非常に感心しました」「対局中、1回だけ終盤戦に藤井四段が私をちらっと見た瞬間があって、彼が秀才型の天才ということを悟りました」

 また、加藤九段は、63年間にわたるプロ棋士生活で最も印象に残る対局として、3度目の挑戦で初めて名人のタイトルを獲得した1982年の名人戦を挙げた。

 今後は、大学の客員教授として、教育の分野に携わっていくという。