稲田防衛相が東京都議会議員選挙での自民党候補者の応援演説で「自衛隊としてもお願いしたい」などと支持を訴えた問題で、稲田防衛相は３０日午前の会見で、改めて発言を撤回し陳謝した。

　稲田防衛相「この場において改めて、防衛省、自衛隊、防衛大臣の部分は撤回し、おわび申し上げます」

　その一方で、発言の趣旨については「地元の皆様の協力について感謝を申し上げた」と説明し、「地位を利用した選挙運動を行うことは全く意図していない」と強調した。さらに稲田防衛相は、「一層の緊張感を持って、しっかりと防衛相としての職責を果たしていきたい」と述べて辞任は否定した。

　しかし安倍政権の内部でも、８月にも行われる内閣改造での稲田防衛相の交代は避けられないとの声が強まっている。