×

習主席が香港で演説「一国二制度」維持する

2017年6月29日 17:01

 中国への返還20年を来月1日に控え、習近平国家主席が29日、就任後初めて香港を訪れた。香港から松本友一記者が伝える。

 習主席の宿泊するホテルの前には、大きなバリケードが設置されている。30日夜には香港の独立を主張する団体がデモを計画するなど、習主席が到着した香港市内は緊張感に包まれている。

 習近平国家主席は日本時間29日午後、専用機で到着した。空港で演説した習主席は、香港市民に対して、これからも発展を支え言論の自由などを保障した「一国二制度」も維持すると呼びかけた。

 習近平主席「20年間、中央政府はずっと、香港を陰で支えてきた」「一国二制度の安定と継続を保証します」

 習主席はさらに、「香港がさらに輝くことを心から願っている」と述べた。

 香港では28日夜も、民主派グループの抗議デモが起きるなど、若者を中心に中国の政治的干渉に不安を感じる市民も多いことから、一定の配慮をみせた形。

 習主席は来月1日、返還20周年の記念式典で改めて演説を行う予定。