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“モスルの市民に希望を”ラジオ局が情報

2017年6月29日 6:30

 過激派組織「イスラム国」のイラク最大の拠点・モスルには、陥落が目前となった今も、3万人近い市民がその支配地域に取り残されている。彼らを救う取り組みを取材した。

 イラク北部の都市・アルビル。私たちは、市内にあるラジオ局を訪ねた。ここではモスルに関するニュースを伝えている。

 このラジオ局は2015年3月に放送を開始し、スタッフの大半はモスル出身。「イスラム国」の支配地域に残る市民がプロパガンダに惑わされないよう、正確な情報を伝えるのが目的だという。

 「イスラム国」に狙われる危険と隣り合わせで、放送を続けている。

 ラジオ局を立ちあげた男性「これから解放されるから希望を捨てぬよう人々に呼びかけています。今はモスル旧市街の奪還作戦に関する報道に力を入れています。(過酷な)状況にある人々に生き残るための助言を伝えています」

 目前に迫ったモスル陥落。市民の犠牲を減らす取り組みが続いている。