稲田防衛相が東京都議会選挙の応援演説で「自衛隊としてもお願いしたい」などと支持を訴えた問題などをめぐり、民進党など野党４党は２９日、大島衆議院議長に臨時国会の召集を求めた。

　野党側は、「安倍首相は丁寧に説明すると言ったのに説明責任を果たしていない」と強く批判している。野党４党は、稲田防衛相や加計学園の問題をただすため、速やかな臨時国会の召集を安倍内閣に取り計らうよう大島衆議院議長に申し入れた。

　民進党・山井国対委員長「臨時国会を開かず、国民に説明責任を果たさない安倍総理の姿は、国民に対して極めて不誠実だと考えます」

　大島議長は「しっかり内閣に伝える」と応じたという。

　これに先立って自民党と民進党の国会対策委員長が会談し、民進党側は稲田防衛相が自ら辞任しないのであれば、安倍首相が罷免するよう求めた。これに対し自民党側は「速やかに官邸に伝える」と述べた。

　これまで菅官房長官らは、辞任の必要はないとの認識を示している。

　一方、稲田防衛相は２９日朝、記者の問いかけには何も答えなかった。