×

FIFA、W杯招致疑惑の調査結果を公表

2017年6月28日 20:20

 FIFA(=国際サッカー連盟)は27日、ワールドカップ招致をめぐる不正疑惑を調査した報告書の全文を公表した。中には、日本についての調査結果も含まれていた。

 全文が公表されたのはワールドカップ招致をめぐる不正疑惑の調査をもとに2014年にFIFAに提出された報告書で、中には2022年大会に立候補した日本についての調査結果も含まれている。

 それによると、日本の招致委員会は2010年にFIFAの当時のブラッター会長と理事に約10万円相当の屋久杉で作られた置物を贈ったという。このほか、最も高価だった贈り物は、理事の妻らに贈った約19万円相当のバッグだったという。

 現在の日本サッカー協会会長で当時、招致委員会の副委員長だった田嶋幸三氏は、当時の調査に対し、「贈り物の上限は招致委員会のガイドラインで100ドル相当(日本円で1万1000円相当)と定められていた」と答えたということで、実際の贈り物は、ガイドラインの規定額を上回っていたことになる。

 この報告書についてFIFAはこれまで、全文を公表していなかったが、ドイツメディアが報告書の全文を入手したとの報道を受け、公開に踏み切ったという。