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アメリカの新駐中国大使が着任会見

2017年6月28日 17:30

 アメリカの中国大使が28日、着任会見を行い、米中が貿易不均衡の是正に取り組む「100日計画」に関連して、中国への輸入が再開されたアメリカ産牛肉以外の農産物の取引についても協議を進める方針を明らかにした。

 新たに中国大使として着任したアメリカのテリー・ブランスタッド大使は会見で、高い関税がかけられているトウモロコシや輸入が許可されていないコメなどの取引についても、中国側と協議することを明らかにした。

 ブランスタッド大使「トウモロコシの取引も許可されると期待している。またコメについてはパデュー農務長官が中国側と協議する」

 一方、2010年にノーベル平和賞を受賞し、先月、ガン治療のため仮釈放された民主活動家の劉暁波氏については、「人権問題を話し合う上でも両国の協力関係が重要だ」と述べるにとどめた。

 ブランスタッド大使は、中国の習近平国家主席と30年来の友人関係にあるとされている。着任会見は、中国側に配慮した慎重な言い回しが目立つものとなった。