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米が警告“シリア再び化学兵器攻撃を準備”

2017年6月28日 1:44

 アメリカのトランプ政権は26日、シリアのアサド政権が再び化学兵器による攻撃を準備している可能性があると発表した。実行した場合は「重い代償を払うことになる」と強く警告している。

 ホワイトハウスの報道官は声明で、アサド政権が今年4月に化学兵器による攻撃を行った時と同じような「攻撃準備の可能性がある動きを確認した」と発表した。その上で、「もう一度、化学兵器を用いた大量殺戮(さつりく)を行うなら、アサド大統領と軍は重い代償を払うことになる」と武力攻撃も辞さない姿勢を示し、強く警告した。

 トランプ政権は今年4月、アサド政権が化学兵器を使用したとして、巡航ミサイルでシリアの空軍基地を攻撃している。

 一方、アサド政権の後ろ盾となっているロシアのペスコフ大統領報道官は27日、「化学兵器の使用に関する具体的な情報はない。もし、情報があれば、国防省から報告があるだろう」などと、アメリカの発表に懐疑的な姿勢を示した。