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バニラエア介助断る 車いす客は腕で階段を

2017年6月28日 23:03
バニラエア介助断る 車いす客は腕で階段を

 バニラ・エアの航空機に乗ろうとした車いすの男性が、タラップを上がる際に、スタッフから介助を受けることができず、車いすを降りて腕を使って階段を上がらされていたことがわかった。

 バニラ・エアなどによると、今月5日に鹿児島県の奄美空港で関西空港行きの旅客機に乗ろうとした大阪・豊中市の木島英登さんが、同乗者に車いすを持ち上げてもらいタラップを上がろうとしたところ、スタッフからそれはできないと断られたという。

 自力で搭乗した木島英登さん「最初びっくりしましたね。まさか歩けないことを理由に断られるとは。職員の人たちもおかしいと思わないのかな」

 木島さんは、車いすから降りて、同乗者に介助されながら、腕を使って高さおよそ3.5メートルのタラップを上がることになった。

 バニラ・エアでは、タラップで乗客を車いすごと持ち上げて運ぶことや、乗客を抱きかかえる行為を安全上の理由から社内の規定で禁止しており、木島さんが上るのをスタッフが見守っていたとしている。

 バニラ・エア山室美緒子副社長「お客さまにご不便と不快な思いをさせたことは深くおわびを申し上げたい。今後このようなことがなく、どのようなお客さまでもご利用いただける環境に改善しております」

 バニラ・エアは、29日から、奄美空港に電動式の昇降機を導入するという。