×

「イスラム国」が地下トンネル 戦闘の実態

2017年6月27日 6:49

 過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点モスルの陥落が目前となっている。去年10月以来、戦闘がここまで長期化した一因である「地下トンネル」の実態をカメラが捉えた。

 モスルの奪還作戦について、イラクのアバディ首相は26日、「『イスラム国』に対する完全勝利はもうすぐだ」と述べた。陥落は時間の問題だが、一方で戦闘は8か月を超えて、長期化している。

 私たちが訪れたのは、去年10月まで「イスラム国」が支配していた街。銃弾の跡が残るこの建物は、以前「イスラム国」の戦闘員が使っていたもの。建物の中には地下トンネルがつくられていた。中には、台所や寝床もあり、約700メートル離れた場所までつながっていたという。

 クルド人部隊の兵士「トンネルがあると知らなかった。これなしには、『イスラム国』は抵抗できなかっただろう」

 モスルでも、こうしたトンネルが張りめぐらされ、奪還作戦を進めるイラク軍などを苦しめてきた。

 モスルに残る「イスラム国」戦闘員は約350人で、最後の抵抗を続けている。