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比ミンダナオ島の戦闘 長期化する可能性

2017年6月27日 2:22

 フィリピン南部のミンダナオ島では、先月から過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓う武装組織と軍との間で戦闘が続いている。逃れてきた市民の証言から、「イスラム国」の勢力拡大を狙う武装組織の手口が見えてきた。

 先月、軍と武装組織が衝突。戦闘には「イスラム国」に忠誠を誓い、「イスラム国」の勢力拡大を目指すフィリピンの複数の武装組織が参加している。

 戦闘は1か月以上にも及び、20万人以上の市民が避難生活を強いられている。

 避難した女性「(武装組織は)『我々がマラウィを統治する。「イスラム国」の領土だから』と言っていた」

 市内の一部を占拠する武装組織。市民を人質にとり、軍の攻撃を阻んでいるという。

 人質になった男性「『(武装組織は)逃げようとしたら首を切る』と私たちに言ってきた」

 ドゥテルテ大統領や軍幹部らは相次いで現地入りし、戦況をアピールするが、武装組織には、中東などフィリピン国外からの戦闘員も加わり、激しい抵抗を続けていて、戦闘はさらに長期化する可能性もある。