陥落間近も…モスルから避難、後絶たず
過激派組織「イスラム国」のイラク最大の拠点、モスルの陥落が目前に迫っている。こうした中、モスルから避難する住民はいまだ後を絶たない。
モスル中心部から35キロ離れた難民キャンプ。厳しい暑さに加え、水は貯水タンクからくまなければならないなど不自由な生活が続いている。避難してきた住民は、住んでいた地区が「イスラム国」の支配から解放されても、家や財産を失ったため戻ることはできないと話す。
モスルから避難してきたアフマドさん「家も車もすべて失ったのでモスルには戻れない。ここの方がましだ」
去年10月に始まったイラク軍によるモスル奪還作戦だが、「イスラム国」の目を逃れ、市内から逃げ出した市民は、のべ90万人近くにのぼっている。