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前川氏「文書はまだ眠っているだろう」

2017年6月24日 0:43
前川氏「文書はまだ眠っているだろう」

 加計学園の獣医学部新設をめぐり、文部科学省の前川喜平前事務次官が再び記者会見を開き、文科省で作成された「萩生田官房副長官の発言概要」との文書について、「内容はほぼ事実だと思う」と述べた。

 今週、文科省が公表した「萩生田副長官ご発言概要」との新たな文書には、「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」などと記されているが、萩生田副長官は発言を否定している。前川氏は23日、この文書について「内容はほぼ事実だと思う」と述べた。

 前川氏「この文書を作成したと思われる(文科省の)課長補佐はよく知っている人物で、極めて優秀でしっかりした人物。虚偽の内容を盛り込むことはありえませんし、聞き間違え、取り間違えもまず考えられない」

 また、特区の決定のキーパーソンは誰かとの質問には「和泉総理補佐官」だと答え、「私に直接の働きかけがあり、全体のシナリオも書いていると思う」などと述べた。

 前川氏「(総理官邸や内閣府は)真相解明から逃げようとしている。総理自ら先頭に立って説明責任を果たしていただきたいというふうに思っている」

 前川氏はさらに、「文科省の中にはこの件についての文書はまだ眠っているだろう」と話し、第三者機関が政策決定プロセスを検証することが必要だと訴えた。