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日EU貿易交渉 自民が対策話しあう会議

2017年6月23日 22:23
日EU貿易交渉 自民が対策話しあう会議

 日本とEU(=ヨーロッパ連合)の自由貿易交渉をめぐり、自民党は対策を話しあう会議を開いた。自民党は週明け、岸田外相に対して生産者の保護や輸出拡大について申し入れを行う方針。

 日本とEUの協議では、EU産のソフトチーズや豚肉やワインを輸入する際の関税を撤廃、もしくは大幅に引き下げる方向で話しあいが行われている。出席した議員からは「生産者は農業が犠牲になるのではないかと強い不安をもっている。ヨーロッパ産の豚肉やチーズなどは競争力が高い。強い危機感をもって交渉して欲しい」などと国内の生産者への影響を不安視する声が上がった。

 自民党では来週26日、岸田外相にTPP(=環太平洋経済連携協定)の合意内容を超える譲歩を引き出すよう求めることにしている。

 一方、EU側と協議するため27日にもベルギーを訪れる方向で調整していた山本農水相は23日、訪問をキャンセルした。日本側の正式な担当大臣は岸田外相であるため、山本農水相が行けば二元外交となり、繊細な農水分野の交渉が混乱する恐れがあるとの懸念が広がったためそれに配慮した形。